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AIの先にあるもの~ライターが感じるこれからの「言葉」の価値~

執筆者の写真: 結城
結城
8月2日
読了時間: 4分

AIが広く使われるようになって、

ライティングの仕事はどんどん減っているように感じています。

実際私も「AIにやらせればいいから」という理由で、

8年以上お付き合いのあったクライアントとの契約が終了しました。


AIは確かに便利です。

何か問いを入れれば、すぐに答えが出てくるし、

指示を出せば、あっという間に完了させてくれる。


業務効率化は一瞬で叶います。


それまでライターが1文字1文字タイピングしていた記事も、

30秒ほど待っていればそれなりのクォリティで出来上がってくる。


リサーチだって、5秒待てばそれっぽい答えが出てくる。


「もう、人の手なんて要らないんじゃないか」


そう思ってしまう気持ちも分かります。


でも、気づいている人もいるはずです。

「AIって、思っているほど万能ではないな」と。


AIはあくまで「道具」です。

使う人が変われば、生まれる結果も変わります。

そして時代がどれだけ進化しても、

「AIの先には必ず人がいる」という事実だけは変わりません。


【AIの生成結果を左右するのはプロンプトにあらず】

「誰が使っても同じでしょ」

「ちょこっと質問を入れればラクできるでしょ」


AIにライティングを任せることにした企業さんの中に、

こんな考えでライターを手放したり、単価を大幅に下げたりしたケースはありませんか?


しかし、威勢よくライターを手放したものの、

思うような成果物が上がってこない。


仕方なく「これが適正価格」といって、

驚くほど低い単価でライターを呼び戻す……

そんな話も耳にします。


正直、これまで言葉と向き合ってきたライターからすれば、

AIに丸投げして思うような結果が得られないのは「当たり前」です。


ライターは、単にAIへプロンプトを打ち込む作業だけをしていたわけではありません。


  • プロンプトを作る前に「何を、どう問うか」を設計する

  • 齟齬なく意図が伝わる表現に落とし込む

  • 出力された文章の不自然さ (同じ語尾の連続、論点のズレ、重複)を修整・編集する


プロンプトだけを真似しても、前段階の「問いの設計」と「編集力」が抜け落ちていれば、アウトプットの質が落ちるのは避けられません。


どんなに優れた道具も、使い手次第なのです。


【AIを使うのは、実はめちゃくちゃ疲れる】

AIを使って質の高いアウトプットを出せるライターは、

実質的に「AIのディレクション」を行っています。

その動きはライターというより、ディレクターの領域です。


対AIであっても、

やっている頭の使い方は「対人のディレクション」と変わりません。


自分でゼロから文章を書く場合、

脳内にあるイメージを直接言葉に変換していけば済みます。

しかし、AIを使う場合はそうはいきません。


  • 前提情報の整理

  • 問い(課題)の設計

  • プロンプトの構築と入力

  • 生成された成果物のチェック

  • ファクトチェック(事実確認)

  • 表現の調整・微修正

  • 全体のトーン&マナーの調整


膨大な「判断」を短時間に繰り返すため、

自分で書くよりも脳の違う部分を使い、格段に疲労します。


この一つひとつの判断は、経験と専門知識があって初めてできるものです。


「そんなことはないはずだ」という方は、

駆け出しのライターと、3年以上経験を積んだライターに、

同じ原稿をリライトさせてみてください。

上がってくるものの違いに驚くはずです。


だからこそ個人的には、

AIを活用した高品質なライティングは、

従来の「1文字=〇円」という単価設定ではなく、

「ディレクション費用」に準じた評価がされるべきだと考えています。


これからの時代、AIの生成物をコピペするだけのライターは淘汰されていくでしょう。

実際、それを肌感覚として感じています。

しかし、

AIを「自分のアウトプットの質を高める相棒」としてディレクションできる人は、

価値が高まっていくはずです。


3年後には

「AIに振り回されるライター」と「AIを相棒にするライター」の二極化が

ますます進むと思います。


【どれだけAIが進化しても不変なこと】

AIはこれからも進化し続けるでしょう。

だからこそ、「人が生み出すものの価値」は

ますます高まっていくはずです(高まっていってほしい、という願いも含めて)。


「AIを使えばSEO記事を量産できる」

「プロンプトを打つだけで簡単だ」


そう思うクライアントもいるかもしれません。

ですが、

その量産された文章で、

読んだ人の感情を動かし、行動を喚起することができますか?

自分自身がその文章を読んで、心を動かされますか?


AIを使おうが使うまいが、

大切なのは「言葉の届く先」を意識することにほかなりません。


時代がどれだけ変わっても、

人の心を動かすのは、

人の想いから生まれた言葉や絵、音楽なのではないでしょうか?

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